Resources[製品レビュー]
New Millennium社「MetadataMagic」
―(その2)日本語対応版を使ってみた
 今泉みゆき
text by Miyuki Imaizumi
■朗報! まず、お知らせから始めよう。
Newsでも掲載したとおり、MetadataMagicの新バージョンでは、表示フォントにOsakaを使い、若干のバグフィックスも行った日本語用バージョンをリリースしてくれた。嬉しい限りである。
New Millennium社のひとからは「動作を試してから告知してね」と言われてたので、とにかく触っていたのだがほぼ問題なく動く。もし、ここがヘンだなどご指摘いただけるのであれば、お知らせ頂けるとありがたい。
info@sevensdoor.com
・MetadataMagicの製品ページはこちら
今回は、ファイルメーカーPro6.0に付属している作業申告というファイルを使用している。これは作業申告.fp5と作業申告内訳.fp5という二つのファイルから構成されてるファイルである。使用しているMetaDataMagicのバージョンは2.0.3Jである。このバージョンでは、MacOSX10.2以降で発生していたUnicode関連の問題をFixしている。
さて、MetaDataMagicを何故紹介しているかというと、もちろん、今お使いであろうVersion6.0までのファイルを速やかに且つスムーズにFileMaker 7.0に変換していただくためである。その為にはこのソフトがどのように役立つのか、という視点で解説していく。であるので、MetaDataMagicが本来持っているどこに何があるか、どのようなスクリプトがどこで使われているか、どのフィールドがどのレイアウトのどこいらへンに置かれているのか、といった詳細なレポート機能については割愛させていただく。
■File Reference
Fixer(FRF)
今回解説するのは、「File Reference Fixer」。特にAbout File Referencesでは、ファイルメーカーProのリレーションやスクリプトで発生する、外部ファイルの参照の仕方が克明に解説されている。ファイルメーカーPro5.5から使用可能となった、「相対パスのみを保存」というのはどういう事かなどとても参考になる。
この部分をよく理解することで、FileMaker 7へ変換する前に何故、ファイル参照情報をきれいにしておく事が重要であるかが理解できる。ファイルメーカーPro6以前についても、余計なファイル参照はパフォーマンスを落とし、問題を起こす可能性もあるでクリーンアップはしたほうがよいだろう。
このFRFでは以下の5つのメニューが用意されている。
1)Aute-fix
この機能は1フォルダ内あるいは1ホストサーバで公開されているようなソリューションでの使用がすすめられている。というのもファイル参照情報をほんとに全自動で書換てしまうからである。
書き換えてしまうと後戻りできないので、複雑な構成の場合は、個別にマニュアルでの作業が安全だからである。
2)Consolidate
この機能は一つの外部ファイルへの参照がいろいろ作られている場合に統合してくれるものである。
リストアップされた参照データについて、変更したい参照データのIDを統合するIDに書き換える事で、ソリューション自体の参照データも書き換えるものである。
3)Set Relative-Only
4)Set Network Address
文字通り、外部ファイルのTCP/IP番号を変更してくれる機能である。サーバーのIP番号が変更になったり、ローカルホストとして認識される「*」を特定のIPアドレスに書き換える事で、パフォーマンス低下や問題の発生を防ぐものである。
5)Remove Unreferenced
文字通り、すでに使わなくなった参照情報を消してくれるものである。
ここまでざっと機能を紹介したが、これがなぜFileMaker 7に変換するときに役立つか、再度ちょっと考えてみたい。変換を体験済みの方ならお分かりと思うが、変換したばかりのFileMaker7のリレーションシップグラフは、もとのリレーションが多いほど、とても扱いにくいものである。おまけにリレーションシップグラフで表示されているものは、テーブルの自体ではなく、さらに混乱してしまう。100も200もリレーションが張ってあれば、どこにどのリレーションがあるのかも見つけるのは結構たいへんである。
また、参照先がなかったりすると、それだけでも変換に時間がかかってくる。さらに変換の時のエラー表示も多くなり、フィールドやスクリプトにも機能しない項目が増えてくる。そうなる前に、手慣れたファイルで、しっかりとファイル参照情報をメンテナンスしておけば、それだけ、変換作業もスムーズにいこう、というものである。
また、このFRFを使うと、ファイルを直接自分でメンテナンスするよりもよほど効率的に作業ができるし、もし間違ってしまったとしても、メンテナンス前のファイルがあれば、もう一度メンテナンスを実行すれば良いだけである。
でも、このFRFだけではホントに不要かどうか判断しにくいんじゃないか、という疑念を持つ貴方。その為に、FRFはMetaDataMagic(MDM)の一部になっているのである。おかしくなっているファイル参照が使われている、リレーションやスクリプトなどがどのような事になっているのか、MDMと連携することで、いちいち元のファイルを開ける事なく検証できるのである。
ということで、次回はConversion Issuesの解説につづくのである。
(つづく)
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